野良猫サーカス 2 【完】

★★ /約束と願いと嘘






散々だった。



いきなり何言ってんだこいつって感じだが、もう本当に。散々だった。買い物でこんなに疲れたの初めてなんだけど。




如月は珍しいもの見ると目を輝かせてふらふらどっかいくし。


一色は立ったまま唐突に寝るし。


撫子は何度も転びかけて人混みに流されかけるし。


酒井は女の人が周りにいっぱいいるもんだから吐きそうになってるし。


来栖はみんなを纏めようと奮闘して。


眼鏡はそれを微笑を湛(たた)えて眺めてるし。



なんなのお前ら。買い物すらまともにできないのか子供か。いや、今どきの子供のほうがまともな買い物するわ。



一番酷いの眼鏡な。あいつ笑ってるだけで何もしなかったからな。タバスコとハバネロ混ぜ合わせた液体を口の中突っ込んでシャッフルしてやろうか。……一色にやったほうが目を覚ますか。




そのあと、何とか全員纏めて買い物済ませましたよ。えぇ。めっちゃ苦労したけどな。二度とこいつらとは一緒に買い物は行かん。



スーパーの近くの公園の、ちょうど木陰になってるベンチに座る。



目に見えて不機嫌だろう。そりゃ不機嫌にもなるさ。



ちなみにあと数十分で真鍋さんが迎えに来てくれるらしい。よかった。これ以上こんな暑い中に居られないしな。



私が溶ける。ドロドロに溶ける。



真鍋さんが早く来ることを祈ろう。できれば今すぐ来てほしいものだ。



足を組んで、頬杖を突く。




今日は全然良いことが起きない。



何か、悪いことばっか起こってる気がする。




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