野良猫サーカス 2 【完】

★★ /夏の終わり、嵐の襲来。








困った。



非常に困った。




もう夏休みも終盤に差し掛かる今日この頃。



私は、非常に困っていた。



何に困ってるかというと。




「飯が、ない」




冷蔵庫の中が、見事に空っぽだ。



確かにさ、私は食欲旺盛なほうではないしあんまり朝ご飯も食べないけども。



でもさ、最後にご飯食べたの確か昨日の朝に紅茶飲んだっきりで。



今は、その翌日の夕方である。



……流石の私もお腹が減った。



どうしよう。一色の家に押しかけようか。いや、でも一色の家に行くまでが面倒だな。



そこらへんで飯食べてくるか。



そう決めた私は、長い髪を後ろの低い位置に縛って、Tシャツの上からパーカーを羽織った。



適当にサンダルをひっかけて、家を出る。




「…行ってきます」




その声に、返ってくるものはなかった。




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