*言葉に出来ない言霊*

作者hana🌸

それぞれが言葉に出来ない想いの言霊を持っていた。
やっと言葉に出来た想いを受け入れられるのか。
言葉で伝える事の大切を知った。
『再会』した3人の恋の物語

山咲 祥乃(やまざき よしの)25歳

藤本 雅基(ふじもと まさき)25歳

岬  征尚(みさき ゆきたか)25歳




『山咲 祥乃』

もう、二度と行けない場所だと、

知っていたら。

・・・貴方の傍を、離れなかった・・・


貴方に、言えなかった言霊は、

まだ、私の中に残っている。

・・・好きだから、逢いたい・・・


貴方が、最後に残した言葉は、

今も、私の中に残っている。

・・・遠まわしに言った、別れよう・・・



『藤本 雅基』

もう、二度と行けない場所だと、

知っていたら。

・・・お前を、突き放したりしない・・・


お前に、言いそびれた言霊は、

まだ、俺の中に残っている。

・・・愛しているから、戻って来い・・・


お前が、最後に残した言葉は、

今も、俺の中に残っている。

・・・避けている訳じゃないの・・・



『岬 征尚』

祥乃。君は、怖がりだね。

自分の気持ちを、雅基に、伝えられない。

そして、自分に自信のない君は、

雅基の事を、信じられないでいる。

祥乃。僕が、君に、言いたい言霊は、

・・・雅基を、信じて、会いに行け・・・


雅基。祥乃を、愛しているなら、

もう一度、祥乃に会ってやれよ。

キスをして、抱き締めて、幸せにしてやれ。

雅基。僕が、お前に、言わない言霊は、

・・・僕が、祥乃を、

自分のモノにしても、良いのか?・・・


でも、僕は、大好きな祥乃を、

この腕の中で、幸せには・・・出来ない。



それぞれが、

言葉に出来ない想いの言霊・・・

やっと、言葉に出来た想い・・・

言葉で、伝える事の大切さって・・・

『再会』した3人の『恋の物語』