獣はアイを語る

BRAND /獣の檻








「__________何するのよ!」


「ソウ、俺の部屋に一番強ぇやつ持ってこい。」


「降ろしてってば!!」




じたばた暴れるも全く意味を成さない。俵担ぎされそのまま不遜な態度で階段へと上がっていく。





「うるせぇ、暴れるな。」





何故こんな展開になってしまったのか。不機嫌な声が一蹴し有無言わさず扉の奥へ連れて行かれる。



扉が閉まる前の「瑠陽……っ!」揺られながら耳に入った雅恋の声が、こびりつく頭を反芻する。





何時の間にか着いたドアの前で男が鍵を開ける音がした。ハッとしていよいよ逃げられない状況に再び焦燥が生まれる。




「離して……っ!」


「諦め悪ぃ女だな、もう遅ぇよ。」


「______っ!」


「そっから動くな。」




乱暴にベッドに投げ出され、フードを降ろした男の顔が露わになる。


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