ワケあり生徒会!【完】

第2章 /夏休みのその前に

学生の楽しみ、といえば夏休み。

だけど夏休みの前には、学生としての『仕事』が残っているワケで。




「もームリー!!!」



それに早くも根を上げたのが、



「ユウト。まだ始めて15分しかたってないわよ?」


「なに!?これ何語!?英語よりさらに難しいんだけどー!?」


「日本語よ。だいぶ昔の言葉だけど、れっきとした日本語」


「嘘だっ!僕日常でこんな言葉使わないっ!『やつして』って何!?『おこたり』って何!!」


「授業で現代訳してたでしょう?」


「もーヤダー!!」



いくら不良校だといっても、試験というものがあって。

一応学生の本分は勉強、ということもあって、生徒会室で勉強をしているのだけど。

まぁそんなことよりも、彼らにとって重要なのは。



「赤点、とっちゃったら夏休みが補修で埋まっちゃうわよ?」




そう、夏休みが無くなってしまうかもしれないという危機的状況に立たされているのだ。

生徒会室には例に漏れず役員が揃っているけれど、もちろんヨウヘイに夏休みが無くなるなんて危機はない。

だからいつものようにノートパソコンと睨めっこ。


スバルが赤点、なんて取るようにも見えないし。


カナデは『頭が悪いと女の子にモテねぇじゃね~の』という口ぶりからして勉強は出来るみたいだ。



問題なのは。



「現代語が喋れるんだから問題ないのにー!!」


と叫ぶ赤いちょんまげと。



「普通に考えて日常でxだのyだの遣わねぇだろうが。Sってなんだよ。
そりゃ俺はMじゃなくてSだけどよ。そっちのこと聞いてんのか?俺は美人な年上しか相手にしねぇって決めてんだよ」



話が数学からどんどん逸れていっている、金髪不良男のリョウだ。

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