ワケあり生徒会!【完】

第3章 /煌

はらはらと、窓の外で雨が散る。

黒く厚い雲が、まるで生きているかのように蠢く。

それがまるでもがいているように見えて、胸の中心が重くなった。


前方から聞こえる女性教師の声ですら、霧雨のように朧に聞こえる。

幻想的、と言ってしまえば、なんて綺麗な言葉なんだろう。

そんないいものじゃない。

もっと、なんていうか...。


ちら、とまた窓の向こう側に視線を向ける。

そのまま目線を下にずらしていけば。



「!!!」



馬鹿がいる。

雨の世界の中に馬鹿が。

しかも...2人も...。



「...フゥ」



深呼吸。

落ち着けば大丈夫。

きっと疲れてるから幻覚が見えてるだけ。

そう思いながら少し目を擦る。

そしてもう一度視線を向ければ。



「......ハァ」



やっぱり、いる。

雨の中で傘を差しながらテニスをする馬鹿な人間が。

しかもテニスボールじゃないし。

バスケットボールだし。

明らかに重そうにラケット振ってる。

気付こうよ。

ボール重すぎってことにそろそろ気付こうよ。

絶対いつか手首がグキってなるわよ。

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