ワケあり生徒会!3 【完】

第6章 /修学旅行、2日目前半

真っ白なシーツに包まれた状態で目が覚める。

見知らぬ空間に、一瞬どこにいるのか見失ってしまったけれど。

あぁ、修学旅行だっけと納得する。

時計を確認すれば朝の5時30分。

あと30分もすれば、理事長の御付きの人が準備をしに来てくれる。



「...起きなきゃ」



寝なれないベッドと寝付けなかったこともあって身体は少しだるい。

それに鞭打つようにして、寝室の扉を開けてリビングフロアに行けば。



「あー。おはようヒトミちゃんー」



予想外にもユウトの姿があった。

絶対寝坊するだろうな、なんて失礼ながら思っていたのに。

まさか私よりも先に起きてたなんて。



「ヒトミちゃん、思ってることが顔に出てるよー」


「え、あ、」


「僕普段もヒトミちゃんより先に学校に着いてるでしょー?」



言われてみればそうだ。

私が登校すれば、彼はいつももう教室にいる。

そうか、彼は別に寝起きが悪いワケじゃないんだ。



「そうだったわね。私ちょっと顔洗ってくるわ」


「行ってらっしゃーい」



ユウトに見送られて洗面台の前に立つ。

ちょっと顔色が悪い、気がしなくもない。

ただの寝不足だろうけど。

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