ワケあり生徒会!3 【完】

第7章 /泡沫の日々

修学旅行という一大イベントも終わり、私を取り囲む世界はまた『三鷹』に戻った。

白い携帯にはみんなとお揃いで買ったストラップ。

みんなの携帯にも、それぞれ同じものが付けられていて。

ふとした瞬間視界に入るソレに、思わず何度も頬が緩んだ。



「......(ねむ、)」



欠伸を噛み殺しながら、黒板に綴られている文字をノートに写す。

前の席に座っているユウトは、あからさまに机に突っ伏して眠っていた。

ツン、とシャーペンでその背中を突付いてみるけれど反応無し。

これは授業が終わっても起きないな、と心の中で一人確信した。



「......(にしても、)」



ちらっと、窓から外の世界を見つめる。

そのまま視線を下へとずらせば。



「......(まだやってる)」



グラウンドの隅にあるベンチに座って電話をしてる、見慣れたオレンジ頭。

かれこれ20分は喋りっぱなし。

それはまぁ別にいい。

ヨウヘイもあまり授業に出ずによくパソコン部屋に入り浸っているから。

ただ。



「......(どうしてあんな場所で電話?)」



いつもなら電話もパソコン部屋でしてるのに。

まだ外も寒いんだから、わざわざあの場所じゃなくてもいいだろう。

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