ワケあり生徒会!3 【完】

第6章 /準備、しないと

『ヒトミちゃん、修学旅行に行く準備進んでるー!?』



電話の向こうにいるユウトが、少しはしゃいだ声を出す。

きっと話しながらちょんまげを左右に揺らしているに違いない。



「いや...進んでるっていうか...」



テンションの高い彼とは裏腹に、私は小声で小さく話す。

だって家にはカナデもいるんだもの。

理事長に『バレないように』と言われたのだから、絶対に聞かれないようにしなくちゃ。(だってもしバレたら理事長が何をしでかすか分からない)



「服やら何やら、理事長に渡された袋に入ってたでしょう?」



もうアレひとつ持ってたら修学旅行に行けるじゃないか。

入っているものは悪ふざけとしか思えないようなモノばっかりだったけど。

そんな私の言葉を聞いて、“チッチッチ”なんて少しイラっとするリアクションをとるユウト。

知らなかった。

“チッチッチ”って、実際されるとすごく腹が立つ。



『分かってないなーヒトミちゃんー!』


「え、何が?」



いやむしろ私のほうが分かってると思うんだけど。

あの袋の中身を旅行カバンに詰めたらそれで終わりだと思うんだけど。

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