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もしも【兄妹】 /おまけの兄妹

【おまけその1】



「瞳ちゃん、今日も可愛いね」


「お兄さん達と遊びに行こうか〜?」



綾兄と一緒に登校したところを岬先輩と秋山先輩に目撃され、いつものように絡みにくる2人。

にこやかな笑顔を浮かべる2人を一瞥して、私はあからさまにふぅ、と溜め息を零した。



「あの、岬先輩も秋山先輩も悪ノリで絡んでくるのやめてもらえませんか」


「悪ノリだなんて心外だな。俺は本気で瞳ちゃんのこと可愛いと思ってるのに」


「そうそ〜。そう邪険に扱わなくてもいいでしょうに」



私が綾兄と一緒にいるとき以外は絡んでこないくせに、これを悪ノリと呼ばずしてなんと呼ぶのか。

というか何よりも、2人が絡むと綾兄が不機嫌になるから面倒くさいのよね…。

そんなことを考えながら、隣にいる綾兄にちらりと視線を向ける。

予想通り綾兄は眉間に皺を寄せて、半分睨むようにして岬先輩と秋山先輩を見据えていた。



「オイ、陽平もカナもこんなガキ相手になんの冗談だよ」


「やだな綾、冗談なんかじゃないよ」


「妹ちゃんが可愛いから、ついつい声かけたくなるんだよ〜」



…どの口が。

お願いだからそういう遊びは、私のいないところでやってほしい。

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