君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)



「酷くないっ?俺、あの豪華な飯も食わずに出てきたのにっ!」


「煩ぇ」


文句を言いながら歩いていたら、いつの間にか王子の部屋の前に着いていた。

あぁ、今日も弁当かぁ・・・なんて考えてたのに


「食事なら晩餐会と同じメニューで三人分用意するようにルイスに言ってある」


だから喚くんじゃねぇ・・・と部屋の扉を開けた王子。


---三人分・・・?


「それって俺の分も入ってるのっ?」


驚きを隠せない俺は王子に聞き返した。

王子は俺を一瞥すると「嫌なら食わなくていい」と中に入ってしまった。


「食いますっ!食わせてっ!!お願いぃ~」


俺も慌てて部屋の中へ入った。

俺の分まで用意してくれるなんて何のご褒美だ?

いつもなら姫さんとの時間を邪魔されたくなくて足蹴にして追い出すのに・・・

でも今、俺の頭は晩餐会で用意されていたメニューで一杯だった。




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・・・コンコン


暫くすると部屋の扉を叩く音。


「ほいほい」


ちょうど、近くに居た俺が返事をしてドアを開けた。


・・・カチャ


「お食事をお持ちしましたよ」


入ってきたのはルイスと給仕の男が二人。

カラカラと食事を乗せたカートを引いてやってきて、次々とテーブルに用意していく。
見事な料理が目の前に広がって俺の胃袋は緊急事態の音を奏でる。


・・・ギュルルル~


「ヴァイスは待ちきれないようですね」


クスクスと笑うルイスは無視っ!

王子と、姫さんも席に着いたところで食事を始めた。

その間に熱い紅茶を入れてくれるルイスは、ひたすら口に料理を運んでいる俺を見て呆れ顔。


「何だよ?」


ルイスに文句を言えば


「ほんとに、よく食べますね貴方は・・・」


「仕方が無いだろ?腹が減るんだから」


「はいはい。口の中に食べ物が入っている時は喋らないで下さい」


ご飯が飛んでますっ!!って注意された・・・

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