君の瞳に囚われて(加筆・修正しながら更新中)

【第6章】 /春の嵐




「・・・ロック?」


あきらかに変わった王子の様子に姫さんが心配そうに声を掛ける。

そんな姫さんと視線を合わせるが、何も言わずに姫さんの腰を引き寄せた王子。


「・・3日間の予定はどうなってる」


3日間の予定・・・


「今夜はオリビアの為の内輪の食事会があるけど・・・」


「俺とフローラは部屋だ」


予想通りの答えに頷く。


「了解。で、明日は特に何も無いからいつも通り書類の確認」


俺の言葉に今度は王子がコクリと頷く。


---あぁ、明後日の予定を言いたくない・・・


「で、明後日は・・・」


「何だ」


不自然に止まった俺の言葉に反応する王子の片眉がピクリと上がる。

普段よりもピリピリとした雰囲気に背中に嫌な汗が流れた。


「明後日は朝から僕と一緒に公務だよ。隣国の視察に行くんだってさ」


俺が中々、言葉を発しないからニコルが代弁してくれた。


「隣国の視察・・・」


呟いて眉間に皺を寄せる王子が心配する事は唯一つ。


公務に帯同出来ない姫さんの事・・・



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