真夜中の学校からは狼の遠吠えが聞こえる

第一章 /古くから伝わる狼憑きの昔話


○○町に伝わる恐ろしい都市伝説集
 〜『狼憑きの子ども達』〜



昔昔、とある村で悪さばかりしていた子ども達がいました。


子ども達は村の畑の野菜を盗んだり、障子に落書きをしたり、他人の庭の柿を勝手に食べたりと、とにかく毎日やりたい放題でした。


ある日子ども達は山で遊んでいると、一匹の小さな子狼を見つけました。


村でのいたずらに飽きていた子ども達は子狼を罠にかけて捕まえてやる事にしました。


すると意外にもあっさりと子狼は罠にハマり、簡単に捕まえる事ができました。


子ども達は捕まえた子狼を散々虐めたあげく、最後には死なせてしまいました。


殺すつもりはなかった子ども達はさすがに怖くなり、死んでしまった子狼をそこに置いたまま、逃げ帰りました。


その晩、子狼を殺めてしまった子ども達のうち一人が眠っていると金縛りに合いました。


子どもは体が動かない事に驚いて目を覚ますと、布団の上にはうっすらと不気味に透けている大きな狼の霊の姿がありました。


大きな狼の霊の正体は、殺めてしまった子狼の親狼の霊でした。


子狼を殺された怒りと悲しみのあまり、親狼は子ども達に呪いをかける為に自ら命を絶ち、怨霊となったのです。


親狼の霊は子どもを睨みつけて言いました。


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