天界と地上、王子と姫、身分違いの恋、そして現代へ――。幾世にも渡る出会いと別れ、愛と涙。悲恋の先にたどり着く、魂の行方は――……?

キミハカルマ









 きみはもう、どこにもいない。

 この世界のどこにも、いない。

 

 でも、忘れない。

 この時代に叶わなかったなら、また別の時代、別の場所で。

 

 

 俺は君を探すよ。

 

 

 たとえ何があろうと、どこに行きつこうと、俺の心は君のものだ。

 

 何千年、何万年かかろうとも、どんな姿に生まれ変わろうとも、必ず君のもとに戻ってくるよ。

 

 だから、待っていてくれ。

 

 そこではもう、君を離さないと約束するから。