ヒトガタ

序盤 /筆者side





「龍胆の様子はどうだ。」




黒塗りの車は、その影をひそめるように人気の少ないところに止まっていた。




運転席に座る、黒いスーツを着た男はタブレットで何やら操作をしている。




「今のところ順調です。一階にいる奴らを予定通り始末していっています。」





「ちがう。龍胆の身体と精神状態はどうだと聞いている。」





男はそのありあまる長い足で運転席を蹴った。




「ッ......はいッ、ただいまッ」




「チッ、さっさとしろ。」





男はその足でもう一度、強く蹴った。



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