Freedom -first- 【完】

あ、まだ知らない言葉があった。

「ポンさん金さん三下さんは?」

「……それはいい忘れろ」

ふーん。

いいんだ?

「はーい」

「で、俺の話は理解したのかよ?」

「分かりました。もうホストクラブには行きません」

はいはい。

私はそんな悪魔ホストより、鬼ヤクザが怖いです。


「あのな?お前がそうなるって言ってんじゃない。そういう場所にわざわざ行くなって言ってんだ……」


「……は……い」


鬼の霍乱?


夏樹さんが優しく見えた。


に、しても。

色々な世界があるもんだ。

色恋で騙して、最終目的は女の子にお金を貢がせる。

……育て。

あぁ……、そういえば!

夏樹さんは私のこと好きだとか言ったよな?

ホストのテクニック?にも、やたらと詳しい。

風俗にも詳しかった!!!


「夏樹さん……私を育ててるとか?」


「え?は!?お前、何言ってんだっ!?」

「色恋で落として、私が盲目になったら風俗に売るつもりとか……?」

有り得る。

「お前っ本気で言ってんのかっ!?ふざけんなっ。育てっつぅのはなぁ、女に稼がせる金額以上は使わねぇんだよっ」

「それで育つの?」

「意味が違ぇんだよっ!俺がお前に使ってる金、お前程度が風俗行ったくれぇで、すぐ元取れるかっ」

そ、それはそれで酷いんですけど!?

「今日はレンコンしか食べさせてもらってませんけど?お金掛かってない……」

「食え。好きなもん食えっ」

「ナンコツ、追加で」


眼の前に焼き立てのナンコツが置かれた。


やっぱ、美味しい。


「……美味いか?」

「はい」

「……そうか」

「エビも追加していいですか?」

「おぅ」

「ボン尻とネギマも」

「あぁ」

「シメに焼きおにぎり」

やっぱ、明太子かなぁ……?

メニューをジーッ見る。


「お前」

「はい?」


「俺はお前をデブに育てあげてる気分だっ!」


いつも誘うのそっちじゃん。


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