Freedom -first- 【完】

First /一般人の決意



「取り合えず、車戻んぞ。ほらっ」



「えっ!?ちょ、ちょっと!?」



「暴れんなっ」


私は夏樹さんに抱き上げられていた。


お姫様だっことかじゃない!


お尻からそのまま抱えられている状態。


「もう酔ってませんって!」

「煩せぇなぁ。そのヒールでちんたら歩くつもりかよ、俺は待たねぇぞっ」


う。

ここは山道、舗装されていない。

かといって、裸足で歩けるわけでもない。


大人しく、夏樹さんの首に腕を回した私。




「……お前結構重いな?」



…………!!!


やだやだやだ!!!



「やっぱり自分で歩きますっ!!!」


「う、嘘だっ!」


「…………」



嘘じゃないと思うっ!!!


ううう。


車の助手席の前で下ろされた。


「ほら、さっさと乗れ」



開けられたドア――…。


私は運転席にまわる夏樹さんを視線で追う。



「あの……」


「何だよ?」



夏樹さんがポケットから車の鍵を取り出して……。


って!!!!!



「……何、運転してんですか!?」






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