Freedom -first- 【完】

夜のお店で働けば、誰もが華になれるって思っていた。

今ヘルプホステスで必死に働く私は、大輪の薔薇達の引き立て役でしかない。


それはまるで――、



かすみ草。


平凡な花。


決して主役にはなれない花。


いつか、自分が薔薇になれる日も来るのだろうか?


おばぁちゃんが大切に育てていた薔薇は、私がお水をあげていたけど、全然花が咲かなかった。


薔薇を咲かすには手間隙がかかる。


自分を磨く。


自分に自信を持つ。



自分こそが華になる――。



そんな決意は、まだまだ私に芽生えなかったけど。


自分でも気付かないうちに、薔薇に憧れるようになっていた。



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