Freedom -second- 【完】





「……言い過ぎました……か?」




まんまヤクザのクセに、

実家の家業には否定的で将来を悩んでいる夏樹さんに、

今の言葉は流石にキツかったかと――、


言ってしまったあとで少し後悔した。



「いや、いんだけどよぉ……。お前、本当っ俺の母ちゃんと同じこと言うよなぁ?」


朝っぱらから、夏樹さんの溜め息二度目。


で、やっぱお母さんにもそんなようなこと言われたんだ?


「お母さんに何て言われたんですか?」


「母ちゃん俺が年少送りんなったの知って、泣き喚いてよぉ。お父さんがヤクザじゃなくても、あんたの将来ヤクザじゃないのっ!とかなんとか?」


お母さん。


その通りです。


ってか、お母さん?


息子が元々こんな性格って知ってて、なんだってわざわざ極道の父親に預けちゃったんですか!?


「夏樹さんのお母さんに逢って、そこ一緒に語りたいです」


「あー。どうせ、俺が両方から説教されんだろ?うぜぇー」



――夏樹さんは笑ってた。



でもこの時はまだ、夏樹さんとお母さんとお父さんの間に、

何があったか私は知らなかった。


だから、ただ一緒に笑ってたような気がする。






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