Freedom -second- 【完】

Freedom -second- /夜の世界を覗き始める、一般人(まだ乙女)



店内の雑音にまじり、響く女の子達の甲高い声……。


「晃にさぁ、告られたんだけどー」

「それ、マジ?でも他に色カノとかいないのぉ?」



色カノ?


なんか、ホストっぽなぁ……彼氏。


私は盗み聞きをしている。



「店に来る女は客って割り切ってるってさ」

「まぁねー?」




ホストだ!


確信した。



女の子達は、私と同じ歳くらいだろう。


会話はまだ続いている。



「やっぱ、ホストとか有り得ないって思うけどさぁ?晃のことは信用していいかなって」



だめだって!

それ、ホストの手なんだよ!?

夏樹さん言ってたもん!!!

最初は優しくして、信用させる”育て”だって!


勝手に会話に(心の中で)交じる私。



――ラーメン屋の入り口が開いた。




「わりぃ、遅くなったか?」



入って来た男は予想を裏切らない風貌。


まさにホスト。


真っ直ぐ、キャバ嬢2人の元へと行く。


すれ違った瞬間、私はビクっとした。



「晃遅いしぃー、ラーメン食べ終わちゃったよぉ?」

「ラーメン食い終わったんだよな?このまま、行くか?」



私は緊張しながら、運ばれて来たつけ麺ををすするフリして顔伏せる。


名前を聞いただけでは、ぴんと来なかったけど……、


――アキラって。



麗奈さんが指名してるホストじゃん!







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