Freedom -second- 【完】

Freedom -second- /初デー…、同伴



ムカムカムカムカ――…。



私のムカムカは収まらない。


夏樹さんじゃないけど、思わず舌打ちしそうになった。


握り締めた携帯は、鳴る様子もなく、

あくまでも、私からかけて来いってことなのだろう。


ムカッ。



――――…。



痺れを切らし、結局自ら夏樹さんにかけ直してしまった。



『――家、着いたのかよ?』



全く悪びれもしない俺様の声に、私のムカつきは頂点に達した。



「まだタクシーの中ですっ!!!」


『……てめぇ、さっきから何逆ギレしてやがんだっ』


は?


はぁ?


はぁぁああああああ???


逆ギレ!?


ちょっと待てぇーいっ!


今日こそ言ってやるっ。


「ブチ切れたのは、そっちじゃないですかっ!?横暴っ、横柄っ、暴君っ、鬼っ!」

(今日こそ?)


『あぁ!?てめぇ好き勝手ぬかしやがっ――』「ま、まだあるっ!自己中っ。えっと、あと、俺様っ!それに、なんだっけ……、それから……」


『…………』


「えっと……。あ!ヤクザだ」


『……それ、まんまじゃね?』


そっか?


ヤクザは、まんまだったか?


アハハ。そうだった、そうだった。


って!!!


ムカッ。


プチッ。





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