Freedom -fourth- 【完】

Freedom -fourth- /第2の事件ですっ!




「聞いてねぇっ」



「鉄板焼きですよー?」

「てめぇっ、おもっきしお好み焼きって書いてんじゃねぇかっ」

「アハハ?」

「笑って誤魔化すなっ」



今、私は夏樹さんの腕を引っ張りながら一軒のお店の前で、立ち往生している。


そう――…、

同伴。晩御飯を食べる予定で待ち合わせをして、私の希望通り”鉄板焼きのお店”まで夏樹さんを何とか連れて来たのだが、

表ののれんには、大きくお好み焼きの文字。


で、夏樹さん嫌面全開。


知ってたけど。


こういうの好きじゃないって。


だから、わざわざ鉄板焼きのお店と言った。


「私に食べたいもの何かって聞いたの夏樹さんだし!私はお好み焼きが食べたいっ」

「何が鉄板焼きだっ」

「鉄板で焼くんだから、鉄板焼きで間違ってはないっ」

「うぜぇっ」


店先で揉めること5分。


「キャベツも食べられないとか!?」

「喰えるっ」

「なら何がそんっなに嫌なんですかっ」

「小汚ねぇ店とか食う気失せんだよっ」


お店目の前にして……、なんたる暴言。


確かに年季入った小さなお店だけど!?


「いちいち細かいっ。私何回もここ来てますけど、お腹壊したこと無い。大丈夫っ!」

「おいっ」


毎回のパターンになりつつあるが、無理矢理夏樹さんの腕を引っ張ってのれんを潜った。





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