Freedom -fourth- 【完】



一度家に帰るにも中途半端な時間。

アンデルセンの準備はしていたので、美容院の予約まで1人”コーヒー屋”ではなく、

”カフェ”で過ごした。


今までの私だったら、ちょっと泣いていたかもしれない。


夏樹さん……、何でそんなこと言うのー?って。


不思議と涙は一切出なかった。


まかないを食いっぱぐれたので、セットでサンドウィッチとミルクティー、後でケーキも食べるつもりだ。


そういや健太が言ってたな?


強い女がいい女とか、何とか?


私、まさに今日はかなり強い女じゃない???

鬼を4匹やっつけた。


(意味を履き違えている)




――ケーキも食べ終え、何か色々高ぶっていた感情が落ち着くと、


漠然とだが、理解出来ていた。



夏樹さんは私のことを……、


心配したんだ――って。


今までの言動からも、夏樹さんが本気で何か言うときは、かなり言葉が足りないけど、

私のことを考えてる。


だから、アンデルセンが終わったらちゃんと電話しようって思った。


ごめんね?ありがとう……の言葉を言うために。


そしてちゃんと仲直りしたら、割烹屋にも戻れるだろうと――。



――…私にとって本当の事件はここが始まりだったとは、


その時は全く予想していなかった――。






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