Freedom -sixth-【完】

Sixth /誰の女だ?



――旅行から帰り、Friendsのお盆明け初出勤前日は家でゆっくり夏樹と過ごした。


ワイナリーで食べた赤ワイン煮込みのビーフシチューを思い出し、

夏樹が家用に買ったワインで煮込みハンバーグを作って味見してみたら……、


めちゃくちゃ美味しい。


大成功だと夏樹に言うと――、


“2万のハンバーグだからな?そらうめぇ”


って……!?!?!??!


に、


に、


に、


2万だとっ!?!?!?


選んだのも会計も夏樹。


私は何も知らなかった!!!

(面倒だと投げ出したから)


鍋にどっぱどっぱ、ボトルの半分以上入れちゃったよっ!!!



どうやらお客さんへのお土産用のワインも、同じものを買ってくれたらしい。


透さんのと合わせて……。


3ヶ月分の家賃じゃん!?


どん引いた。


アホかっ!!!と、思わず言ってしまいそうにもなった。


が、私がまだアンデルセンに居た頃、一晩でそれぐらい使っていたのを思い出す。


この夏樹の金銭感覚だけは、未だ理解が出来ない。


……私は銀行口座を1つ余分に作り、夏樹が無造作にポンッとくれる纏まったお金――、


一応名目上は生活費らしきお金を、せっせと貯金しはじめていた。


Friendsのお給料も大学が終わると、月額20万くらいは手付かずで残る。


夏樹がこんなだからこそ、私は堅実に生活しようと改めて心に誓った!


2万のハンバーグを目の前に!!!




――出勤当日朝に、お盆前に約束していたから、浜もっちゃんが同伴しようとメールをくれた。


彩太と紫さんも誘っていいと。


紫さんに確認したら他で同伴が入っているらしく、結局彩太と2人で早めに待ち合わせすることになった。


彩太、彩太の彼氏お豆腐屋さん、浜もっちゃん、山ちゃん、福田オーナー、

美容院のお姉さんもお世話になっているので1本、お土産用のワインは既に合計6本。


加えて紫さんの葡萄ジュースが3本。


仕方なく小分けの袋は別にして、箱に9本入れ……、


もうどうせなら配達で大きなダンボール箱に入った、2ケース12本持ってこうと家を出たはいいが……。







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