Freedom -sixth-【完】

Sixth /安慈からの暗示



――翔が亡くなってから数日後、健太からメールが来た。


火葬された翔の遺骨は返骨され……、健太は自分と一緒のお墓に納骨するという。


その話を聞いて、私はまた泣いた。


健太と翔は、本当にずっと一緒なんだと。


そして今夜、久々に健太と外で逢うことになり……。


私は店終わり、健太は仕事前、今私達は某有名うどん屋にいる。


翔との思い出話になるのだろうと、思いきや!?



「アッキーカレーうどん喰え。俺、肉うどん!半分ずつな?」



・・・・・・・・・。


健太って……、


本当っ、何も変わって無い。


安心すると同時に、何だろうこのがっかり感?


「キツネうどん」


「えー!何でー」


何でだと?


「好きだからっ」


「俺2つ喰おっかなー」


勝手に喰えよ……。


そんなことより。


「……アレなによ?」


「アレ?」


「夏樹に渡した名刺っ!代表って、誰が!?」


そう、健太が夏樹に手渡した名刺には“代表”と表記されていた!


アホスト代表……って意味か?

(間違いではナイ)


「うち2店舗目オープンしたじゃーん?麗音さん総括んなったしー。俺、こっちの店長?」


は?


2店舗目?


て、店長?


知らないってか、聞いてないってか、お互い連絡取り合って無かったんだ……、初耳だし。


「じゃ、じゃぁ、健太はもうお客さんからの指名は受けないんだ?」


普通顔の王子様風味、麗音さんと同じ立場ってことは、そういうことだろう。


って、思ってたら……。


「いやー?プレイヤーもしたいっしょー?」


・・・・・・・・・・。


か、軽っ。


相変わらず、軽い。


このノリ。


繁華街のど真ん中、水商売のお店中心の地域にあるうどん屋の店内、

お店終わりのキャバ嬢や出勤前のホストも大勢いるっちゃいるが……。


一際目立つ、アホ容姿。


ド派手なネオンにも負けない、このギラギラ感はやっぱ健太だ。


太い金髪ハイライト、カラコン、アイブローにアイライン薄ら化粧……、


に加え、シルバーアクセ展示会かよっ!


・・・・・・・・。


今更ツッコムのも面倒だ。







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