Freedom -sixth-【完】

Sixth /冷夏



私が家に着くと夏樹はまだ帰宅していなかったけど、一応、空港から連絡は入れといた……。

それよりも、玄関を開けるなり驚愕な事実が発覚。


「…………!?」


私がバリ島に行く前より――…、


綺麗に片付いている!!!


寸分のズレもないソファーのクッション。


いつもはテーブルの上に適当に置きっぱなしに(私が)しているリモコンも、横一列に並んでいる。


台所には、お皿とコーヒーカップを洗った形跡はあるのに、シンクに水跡が無い!?!?!?


・・・・・・・・!


寝室は、枕と布団がベッドメイキングされたかのようにきっちり整えられていた。


・・・・・・・・!!


しかも、私が整理途中で(散らかしたまま)放置していたお客さんと同伴やアフターで行ったお店の名刺の束までもが、1つに纏められている!?


・・・・・・・・!!!


私が居ない方が家が片付く――…、という事実を目の当たりにし、


若干……、いや相当ショックを受けたっ!!!


夏樹って……。


1人で暮らす方が、落ち着くとか!?


私自身は……、家事も一生懸命やってたつもりだけども……。


実際は、夏樹から見るとそうでも無かった!?


まさか、洗濯までしたとか!?


慌てて洗濯機を開けると……。


ホッ。


Tシャツや下着が入っていた。


やっと私が出来ることを見つけて、ちょっと安心する。


スーツケースを開け、自分の洋服と一緒に洗濯機を回しながら――…、


夏樹がシャツは絶対クリーニング!と言い張るのは、私の洗い方が気に食わないからとか!?


なんてことをまた考え始め……。


落ち込みかけたとき、携帯が鳴った。


夏樹?


と、思ってリビングに携帯を取りに行くとディスプレイには山ちゃんの名前。


ん?


山ちゃん?


本当に帰って来たか確認とか?






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