Freedom -sixth-【完】



「分らない……。何でこれが、アニメファンの間で超有名作品なの?」


「だから俺に聞くなっ」



ストーリーは淡々と進む。


私は漫画とかなら好きだし、夏樹ほど嫌悪感は無いが、


正直、テレビアニメと言えば……、


オープニングでお魚咥えたどら猫を追いかけるアノ人や、

お願い!と泣きつけば何とかしてくれるという青い耳なし寸胴ネコ型ロボット、

あと弟が子供の頃に仕方なく一緒に視てた、あんこの詰まった正義の味方、巨乳好きの幼稚園児とか……、


その程度しか詳しくない。


(※ジ○リは好き)



新○紀エ○ァンゲ○オンとは、上級者向けのアニメなのでは!?



「…………」


「おいっ」


「……っ!?え?」


突然、肩を揺すられた。


「……お前、今、寝ようとしてたろっ!!!」


・・・・・・・・・・。


「う、ううん?ちょっと、眼瞑っただけだよ?」


(嘘)


「……眠てぇんだろがっ!!寝んぞ!」


・・・・・・・・・・・。


う。


「だ、駄目だよっ!感想言わなきゃいけないんだからっ、ちゃんと視ててよ?」


「俺かよっ」



ちなみに、夏樹は――買い物行ったのに財布忘れちゃうアノ人が好きだ。


たまーに、真剣に見ている。


(普通、軽くクスッと笑い流して視るアニメだが、夏樹はそこに理想の家族的なイメージを馳せているので、私はそれが不憫に感じツッコミにくい)



「これって、可哀想な話なのかな?」


「さぁな!?」


「楽しい話では無いっぽいよね?」


「ねぇなっ!!!」



結局、夏樹も最後まて付き合って視てくれた、この新○紀エ○ァンゲ○オンがきっかけとなったかは分らないが……、


後に、25歳将来有望エリートサラリーマン見た目(だけは)男前な吉川さん――こと、よっちゃんはアニヲタのまま、


私が水商売を上がる――…2年後まで、超超超常連客の1人となるのである。


どどーん。


恋愛対象は“二次元美少女”のまま。


どどどどーん。




――森森は元々紫さん指名のお客さんからの紹介、その森森が私に部下を紹介してくれた。


人との繋がりを大事にすることで――、


私の明日へと、また繋がる。







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