Freedom -sixth-【完】

Sixth /恋愛に求めるもの…




色々あった夏を過ぎ、いつの間にか秋も終わり――。


街はクリスマスモード一色に変わり始める。


――私は、特に意識していたわけでも、実感しているわけでもなく、Friendsでナンバー3になっていた。


返り咲いたとか、そういう自覚もなく……、


ただ毎日、普通に自分のペースで仕事をしていただけ。


夏の精神的な落ち込みが少しずつ薄れてたと同時に、調子が戻って来たのかもしれない。



「よっちゃーん」



同伴の待ち合わせ、目立つ長身にビシッとスーツを着込むよっちゃんの姿。


一見華やかだが、その姿には似つかわしく無い――大きな紙袋を下げている。


洗練された一流ブランドショップ――…、のものではなく。


よくよく見ると、煎餅か饅頭が入ってたであろう和菓子屋の手提げ紙袋。


若干、端っこが破れてる……?


「亜美ちゃん。こ、これ!」


クタった紙袋をずいっと目の前に差し出された。


「え?」


「この間話した○○○○○!かなり昔のだけどロングセラーだし女の子のファンも結構いるから……、亜美ちゃんも読むと好きになるかなって……」


紙袋の中を覗くと、2段に詰めたのであろう漫画本がざっと20冊程。


・・・・・・・・・・。


漫画だしな?


20冊くらい、1週間もありゃ読めるだろ。


「うん。私、漫画好きだしね?読む、読む」


よっちゃんの表情が一瞬困惑し、何か言いたげに視線が泳ぐ。


ん?



「あー……、えっと……これ全部……小説だけ……ど……」



は?


え?


えぇぇぇえええっ!?


20冊全部、小説だと!?


どどーん。


・・・・・・・・・・。







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