Freedom -sixth-【完】

Sixth /目標、夢、希望、未来




「亜美ちょっと顔かせ」



仕事終わり、ロッカールームで梨花さんに詰め寄られるように絡まれた。


「どうしたんですかー?」


「たまには私にも付き合いなさーい」


「えー?」


「……紫ちゃんには“えー?”とか言わないくせに!?」


「あ……。ハハ……」


普段なら、紫さんか彩太と一緒にいる私。


梨花さんと2人きりというのは、珍しい。


「奢ってあげるから!」


「珍しいですねっ!?」


「私、別にケチじゃないけど?」


「○○○(高級焼き肉店)行きますか!」


「吉○家」


・・・・・・・・。


いや、牛丼屋が嫌いなわけじゃない。


むしろ。


好きだ。


が!


「それが、ナンバー2の売り上げ姐さんの台詞ですかっ!?がっかりですっ!!!」


「冗談だしっ!はいはい、何処でもいいよ。亜美ちゃんのお勧めある?」


ふと、脳裏を過ぎった“とある場所”。


最近、行ってない。


「あるある!梨花さん、モツ平気ですか?」


「あー?うん?」


そう、あの小汚い……、もつ鍋屋さんを思い浮かべた。


少し帰りが遅くなると夏樹にメールしながら、梨花さんと2人繁華街を歩く。


本当梨花さんと2人で何処かへ行くなんて、初めてじゃないだろうか?


「何で2人なんですか?まぁ、今日は彩太と紫さんアフター行っちゃいましたけど?舞ちゃんは居たのに?」


梨花さんと普段仲良しなのは、舞ちゃんだ。


「あー……、うん。たまには、いいじゃん?」


「まぁ?」


基本Friendsは、キャスト同士の仲が良い珍しいお店。


梨花さんと私が仕事終わり何処に行こうと、別段不思議ではない。


ただ今までは、他にも一緒に行く人がいたってだけ。







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