Freedom -sixth-【完】



「亜美ちゃんさー。何年目だっけ?」


「えー?」


「この仕事」


Friendsで働き始めて、5年。


アンデルセンのおまけヘルプダメホステス、飲み要員期間を入れると……。


「6年くらい?」


「ぶっちゃけどうよ?」


いきなり梨花さんに肩を組まれた。


酔っ払いのサラリーマンかよ……。


「どうよ、とは?」


「ほら、好きとか嫌いとか。山ちゃん、実は腹黒なんじゃないかーとか?」


山ちゃんが、腹黒?


それは、ナイナイ。


「アハハ。何ですかそれー?Friendsは好きですよ?かなり好き!って言っても、仕事経験が少ないから、他と比べたことも余り無いんですけどね?」



店的に、アンデルセンとは、天と地の差?


従業員的に、割烹屋のおばちゃんとは、雲泥の差?


マネージャー的に、割烹屋の夏樹“マネージャー”と山ちゃんでは、鬼と仏の差???


ぷ。



「そっか?」


「はい?」


久しぶりのもつ鍋屋さんに着くと、流石は梨花さん!?


小汚い店内のケバケバの畳の上、ぺったんこの座布団に驚きもせずに、あぐらかいて座り込んだ!?



「あー、お腹減った。何、ここもつ鍋専門なんだ?知らなかったぁー!超穴場じゃん?」


「……ちょっと、年季入ってますけど。味は保証します」


「何か、いい出汁でてそうな雰囲気だよねぇ?」


「出汁、最高です」


いつもの無愛想、無表情、無言のおばぁちゃんが注文を取り終えると、梨花さんがジッと私の顔を見詰める。


なに?







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