Freedom -sixth-【完】

Sixth /夏樹と私の、目標、夢、希望、未来




19歳の私が想像した未来図――。


ダメヘルプホステス、ただの飲み要員の自分が、


いつか沢山のお客さんから指名を貰えるようになること、


ナンバーに入るようなホステスになりたいと、漠然と思い描いた。


そして――、


来年も、再来年も、5年後も夏樹と一緒に過ごす日々を強く願った。



その全てが、今、現実となり此処に在る。



でも人は年月を経て、その目標、夢、希望も変化してゆく。


梨花さんの決断。


舞ちゃんの選択。


紫さんの考え――…。


福田オーナーからお店を譲り受けるのは、明日、明後日のことじゃないと言うが、


いつか、そういう日が来るかもしれないこと、紫さんは前向きに受け止めていた。



25歳になった私が、この先水商売で何を目標に続けていくのか――。


これからの、夢、希望、


未来は――…。




紫さん、健太と別れ、家に着いたのは明け方。


夏樹はまだ帰宅していなかった。


それは別に特別なことではなく、夏樹が黒崎の家に行くと言えば、翌日の昼過ぎ、ほぼ丸1日帰らないこともある。


何をしているのか、とか。


誰と何処に行ってたのか、とか。


私が夏樹に事細かく、問いただすことはない。


そういう夏樹の立場や環境を理解したうえで、一緒に住み始めたのだから。





0
  • しおりをはさむ
  • 2087
  • 1275
/ 582ページ
このページを編集する