Freedom -sixth-【完】




「私は改めて、Friendsで良かったって思えたし。それでいいです」


本心からそう言える。


桜なんて、絶対嫌だっ!


アレならまだアンデルセンのが余程マシだし!!!


桜のママと雪さんに比べりゃ、パンダ姉さん達がちょっとだけ、ほんのちょびーっとだけ、

良い人に思えるからな。



「桜のママには、こちらから連絡しておく。うちのお店に対して礼儀が成って無い」


オーナーから、桜のママに連絡……!?


い、いや……。



「ま、待ってオーナー。あんまり大きな問題にしたく無いっていうか、これからも何処で逢う可能性もあるし……、あのママと雪さんなら、あることないことまで言いそう。今度うちの従業員と何かあったら、その時で!」


「亜美ちゃんはそれでいいのか?」


私?


へ?


「はい?」


「そうか……、トモ君は亜美ちゃんがよく我慢したって褒めてたんだよ」


おぉ!


あの未だ現役黒服のようなトモさんが褒めてくれるって、嬉しい。


「いつも怒られてますからねー」


「ははは。トモ君はまだ若いが当時から本当良い黒服で、在籍していた時は山中君の代理も任せてたんだよ」


「へぇ!透さんも?」


私もFriends黄金時代と呼ばれる、当時のことを知りたかった。


「透君も10代の頃からここで一生懸命働いてくれて、息子みたいなもんだな。まぁ、多少悪ガキだったが」


「あはは」


何となく想像出来る。


今ではすっかり落ち着いてしまってるけど、そういう雰囲気はまだあるもん。


夏樹と気が合うくらいだしね。



「昔も今も、良い従業員に恵まれて本当感謝しているよ」


「私もFriendsが好きです!」


福田オーナーの笑顔が、安心する。


やっぱり私はFriendsが好きだと、何度も改めて思った。




――が、


私は甘ちゃんだったと、後悔したのはもう少しあと。


この時、福田オーナーに桜のママと話を付けといて貰うべきだった――。






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