Freedom -final-

Freedom-final- /明と暗



リビングに面する広いベランダ。


大ききな窓ガラスから見える景色は、一面繁華街のネオンが光る夜景へと変わっていた――…。


私は先程から1つ2つと、あくびを噛み締める。


「……マサちゃん、お腹減ったら言って……、夏樹が一緒に食べに行けとか……言ってたから……」


「俺は大丈夫――っすけど……」


「そう……?夏樹……、遅い……よね……」


ヤバい。


瞼が重くなって来た。


飛行機の中で充分に睡眠を取ったつもりだったのに。


やっぱり疲れてるんだ……。


次第にマサちゃんと何を会話しているのかも分からなくなるくらい、朦朧としてくる。


「亜美さん、大丈夫っすか!?」


「あ、だ、大丈夫」


声を掛けられると、一瞬だけ目が冴えるが……。


「さ、先、休まれても……」


「……大丈夫」


……じゃないかもしれない。


私の身体はどんどんソファーに深く沈んでゆく。


時計さえないこの部屋で、何度もマサちゃんに時間を確認しているので聞きにくいが。


もう夜の10時は回ったと思う。


夏樹……。


本当に帰って来る気があるんだろうか……。






0
  • しおりをはさむ
  • 1631
  • 1283
/ 806ページ
このページを編集する