Freedom -final-

Freedom-final- /焦りと戸惑いの行方




「あ、彩ちゃん!亜美ちゃん帰って来たら、また皆で温泉行きたいねって言ってたでしょ?い、行こっか?」


「…………」


「…………」


気まずい空気を打ち砕くべく、話の方向を変えてくれた紫さん。


でも彩太はまだ言いたいことがあるらしく、私を睨んだまま殺気立っている。


う。


こ、怖いよっ!


流石、元ヤンッ!?



「あ、だ、大丈夫!レンタカーはもうしないし?ね?電車で行こ?」


「はっ!?」


「え!?」


・・・・・・・。


私と彩太が黙り込んでるのは、(完全なるペーパードライバー)紫さんの(危険極まりない)運転を心配して――じゃないし!!!


結局、彩太の怒涛の怒りを冷却させ、私のフリーズを解凍したのは、やはり紫さんで……。


「あ、彩太。お土産、明日持って来るから……」


「…………」


怒ってるというより、拗ねてるっぽい!?


「……ぜ、全部、言われたもん買って来たし!い、いらないの!?」


「いるっ!!!」


・・・・・・・。


どうにかお土産で彩太の機嫌を取ろうとした。


「……私、これから同伴っすから。また後で店で」


少し落ち着いた彩太が、時計を気にし始める。


「あ。誰?森森とか?」


なら、私もくっついて行っちゃおっかなぁ?なんて、思った。


「……最近の客っすから。亜美さん知らないヤツ」


「そ、そっか……」






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