Freedom -final-



1年も経てば、私が知らないお客さんもいるのは当たり前。


彩太が新規客付けて同伴出勤するのも、何も不思議なことじゃない。


スーパーヘルプから、本当のホステスに育ったってことだ……。


私がFriendsに入店してから退店するまで、少しずつ成長したのと同じ。


直の後輩が1人立ちした姿を目の前にするのは、本来、喜ばしいこと。


私もずっと彩太がそうなってくれるように望んでいた。


なのに……。


素直に喜べない。


梨花さんが独立して、舞ちゃんと私が退店すると、ナンバーも大幅に入れ変わった。


Friendsの変わって行く様が、私の知らないお店みたいで寂しいって思ってしまう。



「……新しい女の子とかも入ってますよね?」


何気なく聞いて、紫さんの反応を伺う。


「あ、うん?何人かヘルプで入店したよ?」


だよね……。


なら元キャストの私が大きな顔して臨時ヘルプ出勤するとか……。


私と一緒に働いていた従業員はともかく、今居る新しいキャストの女の子たちは、気分良くは思わないんじゃ……。



「私が行くと……」


「余計なこと気にしねぇでいいし。来いよ」


・・・・・・・。


はっ!?


またもや彩太の命令口調に、私は顔を顰めてしまった。


色々気を遣ってるだけじゃん!!!


あっちにも。


こっちにも。


……夏樹にも!!!





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