Freedom -final-

Freedom-final- /あるある!?





…――シャワーを浴びると、微かに漂っていたマルボロの香りは何処へともなく消え去っていた。


それでも、記憶に染み付いた匂いは私の中にいつまでも有り続ける。


今朝は(と言っても、寝過ごしたので昼過ぎ)、慌てて家を飛び出したのでメールを確認しなかった。

急いでパソコンを立ち上げ直様目に入った新たなメールに、一瞬フリーズする。



“今日、学校行くつってたろ?寝過ごすなよ?”



・・・・・・・・・。


思わず、寝室の四隅を見渡してしまった。


隠しカメラでもあるんじゃないだろうか!?


何でバレてんだ!?


返信を書こうとしても、指先がキーボードの上で止まってしまう。


何だか夏樹は私の言動の全てを見抜いてしまっているんじゃないだろうか――と、後ろめたい気持ちが押し寄せた。


聞かれても無いのに、色々言い訳してしまうそうだ……。


たまたまだよ。


お茶しただけだし。


成り行きだよ。


送っていったついでに、スーパー寄って……、買い物して、ラーメン食べて……。


ただそれだけ。


深い意味なんて何もないから。


何もなかった。


本当だよ。


頭の中で必死に取り繕う自分がいる。


でもそれは何のためなのか――、意味が無いことに気付いた。



……――静かな部屋にパソコンのキーボードを打つ音だけが響く。



“今日、手続きしに行って来た。

また学校始まっちゃうのがちょっと怖い(|||▽||| )!

本っ当っ、本気の本気で勉強しないと付いてけない。

何度も言うけど、私自分がこの歳で学校ってか、勉強するって思ってなかったんだってヽ(;▽;)ノ

まぁ自分でやるって決めたんだから、頑張るけど(´・ω・`)v

あ。

今日、帰りにラーメン食べて来たヽ( ̄▽ ̄)ノ♪

美味しかったヽ( ̄▽ ̄)ノ♪♪

夏樹、ちゃんと食べてる?

そっちからなら写メ添付できるでしょー!

たまには写真送って欲しい……、とか言っても送らないか。
知ってる( ̄▽ ̄;)。笑

また明日メールするね?“



…――沢山顔文字を使うのは、顔の見えないメールでも、私の表情を思い浮かべて欲しいからかもしれない……。







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