Delete My Memories~すれ違い、別れ~

第4章~平成24年度秋冬~ /課長補佐の目を掻い潜れ!

石坂課長補佐と嘱託職員の女の子の両方の目を気にしないといけない状況のため、私はなるべく学会・研修のために出張したDr.達の書類に不備があるときは、18時過ぎに直接医局へ訪ねていくことにした。
17時が定時退社時間のため、18時前には藤原さんや嘱託職員の女の子は退社するからだ。

但し、特に外科系のDr.等は手術が長引くこともあり、なかなか捕まえづらいため、外来の看護師さん達に用事のあるDr.の外来診察開始時間を尋ねて待ち伏せすることもあった。

ある日、藤原さんがいつものようにDr.達の旅費精算業務の書類の束を持ってきた。その中で三田先生の往路の新幹線の領収書はあるのに復路の新幹線の領収書がないことに気付いた。

そこで、18時過ぎに診療部長室を訪ねていったが不在だった。
「三田くんは今日は当直明けだったから定時で帰ってしまったわ。」
と外科の診療部長の先生が私に声を掛けてこられた。

「そうなんですね、ありがとうございます。また、明日、出直します。」

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