Delete My Memories~すれ違い、別れ~

第2章~平成23年度~ /破局~格差婚には耐えられない!

新年度が始まり、独立行政法人職員(略して「独法職員」)の第2期生が入職してきた。

現在、事務局で正規職員として勤務するほとんどの職員の身分は「本庁からの出向の公務員(略して「本庁職員」)」であるため、独法化した場合、数年間のうちに「本庁職員」は「独法職員」へ業務を引き継いで、本庁へ戻るか、一旦本庁を早期退職し、独法職員として働き続けるかの選択をしなければならない。

今年度から市立病院では、現給保証の給与のベースダウンが実施されたため、50歳未満の「本庁職員」は本庁に戻ることを選択するだろう。
一方で、50歳以上の管理職は独法職員として市立病院に残っても現給保証はされるため、そのまま、独法職員として働き続ける予定の方もいた。

私の直属の上司の西川課長補佐は、管理職ではあるが、まだ30代後半と若いので、給与面だけ考えれば本庁へ戻った方がいいはずである。

しかし、既に10年以上、市立病院で働いてきたため、
「今、本庁へ戻っても俺は浦島太郎だ。正直、本庁で知ってるのも同期入職の人達ぐらいだし…」
と悩んでいらした。

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