Delete My Memories~すれ違い、別れ~

第3章~平成24年度春夏~ /束の間のオアシス

さて、三田先生に(偶然を装って)遭遇する確率を高くするためにはどうしたらいいのか考えてみた。

そこで思い付いたのは「医局側通用口を利用する」ことであった。

職員用通用口はいくつかあり、事務職員のほとんどは、総務課横の通用口を利用する。

ただ、職種ごとに通用口を厳密に分けているわけではないので、例えばマイカー通勤をしていて借りている駐車場が医局側通用口に近い職員は、医局側通用口を利用している。

市立病院には職員用駐車場がなく、マイカー通勤者は原則自費で月極駐車場を借りなければならない。

Dr.と夜勤看護師のみ、患者さんにとっては裏手にあたる医局側の駐車場の利用を認めていた。

これなら、怪しくない!
あとは同じ電車に乗る事務局の後輩たちに遭遇しないよう、医局側通用口に廻ればいい。

田舎なので電車が30分に1本しかなく、朝の通勤時には電車組はほぼ全員同じ電車に乗るからだ。
後輩たちに遭遇すると総務課横の通用口を一緒に利用しないと怪しまれてしまう。

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