仮面の下の素顔 【完】

one /不良







「ねぇ、あんずちゃんって宮下と仲いいよね」


「え?そ、そうかな」



その日の帰り道。


ゆうゆと帰る約束をしていた私はHRが終わったら、ゆうゆの元へ向かった。



「うん。あの馬鹿があんずちゃんをね…、あっ、迎え来てるからここでバイバイするね!じゃあまた明日!」


「うん、またね」


ゆうゆとの数分の短い道のり。


まだ、学校から出てもいないのに分かれた私とゆうゆ。


これは、一緒に帰ったってことになるのだろうか。笑顔でゆうゆの後姿を見ながら適当に手を振ってそんなことを考えたが、



「…ま、いっか…」


1人になってどうでもいいやと思った私は何も考えずにふと、夕焼けを見あげた。



まだ、空は青い。少し先にオレンジ色の空が微かにあるだけ。




「ちょっと、寄り道しよっかな…」



ぼそりと呟けば消えて言った。

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