仮面の下の素顔 【完】




「…で、何があったのよ」


赤髪くんになんかされた?



腕を組んでそう聞くメメちゃんに私はなんて言おうかと考えて、



「んー不良さんかと思ったけど案外いい人だったからギャップかなあ」

「あら、あんずちゃんって大の不良苦手なのに?」

「うん。いきがってる奴らがウザいんだけど、なんかあの人は違うなあって」

「あら、珍しい。」


明日は槍が降るわね。



だなんて言ってメメちゃんは笑った。



「ギャップかぁ、いいわねぇ。青春よねぇ」

「いや、青春までは行かないけどね」


そこは釘を刺しとく。


何だかんだ言って四十年生きてますから現実見てますから。

じろっとメメちゃんをみた私にまたもやメメちゃんはクスクス笑う。



ああ、本当に明日は槍が降るかもしれないなと思いながら、私も釣られて笑った。





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