仮面の下の素顔 【完】

one /友達


「ーーーーです。えー…」



「…ふぁ…〜」


欠伸を堪えながら、校長の長い伸びのある演説を聞く。


今日は、毎月ある朝会なんだってさ。


かれこれ、15分は校長先生の長い話を聞いては欠伸をするの繰り返し。



「ふっあー…」


と本日何回目かも分からないような欠伸をしてると、



「ねぇねぇ」


と可愛らしい声とともに、チョンチョンと背後から肩を叩かれた。



「…んー」


ゆっくり振り向くと、


「眠そうだねぇ〜、あんずちゃん。いつも何時に寝てるのぉ?寝不足は乙女の点滴なんだよ?」



満面の笑みを浮かべ、くすりと笑うのはツインテールが特徴的な…、えっと…、あれ、名前が思い浮かばないぞ。




「えっと、名前…」



気まずそうにそう聞けば、彼女は二重の瞳を見開いてくすりと笑ってから、



「四ノ宮(しのみや)ゆうゆだよぉ〜。ちなみに、席もあんずちゃんの後ろだから、宜しくね〜」


手を差し出されて思わず握手する。



「あー、ゆうゆの事は呼び捨てかちゃん付けでも良いからね?好きなように呼んでね、あんずちゃ〜ん」


「…うん、」



語尾に♡が付きそうなほど甘い感じで言われ、言葉に詰まる。

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