棘のある果実

第一章 /感覚








目を覚ました。

また傷一つない真っ白な天井を見上げたまま、軽く視線を横にずらせば、



「…っ?!」

「……ん、」


あたしのすぐ横には綺麗な顔で眠る聖くんの顔がどアップで現れ声に出ない悲鳴をあげた。


粉雪みたいな透き通った白い肌に閉じた瞼から覗くまつ毛が長くて肌に影が浮かんでいるほど。



「(かっこいい…)」


いつもそう思っていた。


初めて出会った時から、綺麗で。小さい頃からあたしの憧れだった。






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