テンゴクノウタvol.2・下 ※巻末おまけマンガつき!【完】

恋嵐天国! /シロイロ

リビングの入り口で立ち尽くしてる

その人間の顔が目に入った‥瞬間


心臓が止まって


‥しまえばいいのに

と思った


アイツは無表情に

ゆっくりと‥アタシたちのほうに近づいてきて


「あぁユキトさん!おかえ‥」

言いかけたナオくんを

無言で突き飛ばして


アタシの腕をつかむと

そのままカラダごと引きずるよーにして


ズカズカ‥リビング横切って

部屋の外に出た


アタシは‥

あまりのコトにコトバも出なくて

アタマも働かないまま


ただ‥手首を通して伝わってくる

アイツの手の感触と‥

そのチカラ強さだけが


‥ひどく懐かしくて


涙が出そうになった

‥こんな時でも‥

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