隣の席の室井くん②【完】

6.甘えん坊将軍、室井





* * *




ーーーキーンコーン・・・



「うおぉーーい!!翔ー!!?」



午前中の授業が終わり、昼休みを知らせるチャイムが鳴って数分後。



教室前方のドアから
金髪ヒャヒャヒャの相沢くんが
けたたましく叫びながら教室を覗く。



キョロキョロと教室内を見渡したあと



「あれ~?なぁ日吉ちゃん翔の奴見なかった?」



さっちゃんと向かい合ってお弁当を広げるアタシに相沢くんが頭をかきながら近付いてくる。



「へ?・・・あれ、そういえばいないね」



さっきまで隣の席に居たはずの室井くんが、いつの間にか居なくなっている。



「んだよ~、あいつなんなん?今日やたらと所在不明じゃね?」



相沢くんが盛大に溜め息をつきながら、お決まりの田中くんの席にドカっと腰を下ろした。



「そういえば、休み時間の度にアイツ姿をくらますわね」



ピンク色のお弁当箱を開きながら、さっちゃんがぼやく。




・・・そうなのだ。



今日の室井くんは



少しおかしい。




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