隣の席の室井くん②【完】

7.SnakeFoot集合inプレハブ





* * *





「な~んだよ話ってよ~」


通い慣れたやなぎんの家のプレハブに着くと


それぞれがいつものように所定の位置に座る。


別に、特別決めてるわけでもないのに

いつの間にか自然とこの位置に座るのが当たり前になっている。


ドアから1番遠いコンポの横にやなぎん。


積み上げられたCDの山からお気に入りの物を選んでコンポに入れるのはやなぎんの役目。



その隣で
壁に寄り掛かりながら
いつも無言で雑誌に目を落とすイッチー。


心なしか、わたあめみたいなアフロが少し大きくなっているような気がする・・・。


どんな頻度で染めてるんだろう。

髪傷まないのかな、っていつも思う。



そんなイッチーと対照的な位置に座るのは亮介。


いつも大量にコンビニの袋にお菓子を詰めて小脇に抱えている。


唯一設置されているソファーに踏ん反り返り、一人賑やかだ。


家主のやなぎんを差し置いて1番いい場所をキープするってどういうことなんだろう。



そして、



「翔から話があるなんて珍しいな?なんかあったか?」


心配そうに表情を曇らせるやなぎんが視線を向けるのは


壁一面にギターやベースがかけられたドア付近に座る俺。



「だな~?なになに!!?ついに日吉チャンとフィニッシュでもしちゃった~!!?」


高笑いしながら空気の読めない亮介をギロリと睨めば


「きゃ~!!翔ちゃんが怖~い!!どうしましょうやなぎんパパ!!反抗期よ反抗期!!」


と、意味不明な事を叫びながらやなぎんに抱き着いた。

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