隣の席の室井くん②【完】




「んだよー冷たいな妹よ。ってか、さっちゃん久しぶりだなぁ」



「お久しぶりですお兄さん」



ニコリと微笑むさっちゃんから、美少女オーラが放たれる。



さっちゃん。

いいんですよ。


そんなガングロに微笑み混じりの挨拶なんてしなくても。



「おぉーいいなぁ!!¨お兄さん¨って響き!!さっちゃんしばらく会わない内にまた綺麗になったなぁ」


「お兄さんこそ」




こらこらこら。

そこの兄貴。


妹の親友に鼻の下を伸ばすでない。




じっとりと視線を送るアタシに気付いた兄貴は



「はぁ・・・お前もなーさっちゃんを見習えよ。ちったぁしおらしくしてみろよ」


と、両手を上げ肩を竦めながらこれみよがしに溜め息をついた。




・・・しおらしい・・・



このセクシー隊長で
毒舌ドSの極みみたいな彼女が・・・?




激しく騙されている。



哀れんだ眼差しで兄貴を見ているその奥で、さっちゃんがアタシに視線を向ける。



「・・・・・・」


「・・・・・・」




なんだろう。



無言の圧力をかけられている



それはアレですか。
余計な事は言うんじゃないわよ的な視線ですね。



「・・・了解しました」


「は?」



思わず敬礼したアタシに
今度は兄貴が白い目で視線を送った。





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