隣の席の室井くん②【完】




何がしたいんでしょうか
この金髪男は。


自ら出した質問の答えを
開始数秒で自ら述べるという暴挙にでやがりました。


さぁ、氷点下の女
松坂 咲智の反応は・・・!!?


あんこでも食ってろ



はい。期待を裏切らない
素っ気なさ!!


相変わらずのブリザードな返答でございます。



「ヒャヒャヒャヒャ!!いいねぇ~!!さっちゃんのその返し俺好きなんだよね~!ね、ね、やっぱり俺ら付き合わね?」


「意味が分からない上にこの上ない勢いでウザイんだけど」



「いいじゃ~ん!!俺ら毎日電話する仲じゃんかよ~!!付き合ってるよ~なモンじゃねぇかよ~」


「それだけで付き合ってることになんなら、世の中の男女交際入り乱れるわよ」


なにやら、アタシの知らないところで彼らは毎日電話をする仲にまで発展している模様です。

これは実に興味深い事実です。



「大体、あんた着信無視すると留守電まで何件も残すじゃないのよ。ウザすぎるんだけど」


「ヒャヒャヒャ!!さっちゃんへの溢れんばかりの愛を毎日語りたいっつー男ゴコロじゃねぇのよ~」



それはウザイぞ。流石に。




何やら、前進してるんだか後退してるんだかよく分からない二人である。



「ところで」



目の前で放課後恒例の
仁義なき戦いを繰り広げる二人を、後ろの席から眺めていたアタシに



「アンタは何をボヘっとしてるのよ」



セクシー隊長の視線が
鋭く飛んできた。



「いや、心中実況中継をだね」



「意味わかんないこと言ってないで、なんとかしなさいよコイツ」



スパンとアタシの言葉を遮りさっちゃんが、眉間にシワを寄せながら相沢くんを指差した。




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