隣の席の室井くん②【完】

4.オムライスとメロンソーダと苺パフェと





* * *






「・・・・・・」


「・・・・・・」


「お待たせ致しました~。ホットコーヒーとオレンジジュースになります」




駅近くの喫茶店。


店内は人も疎らで
窓際の席には、アタシと銀色の髪がやたらと眩しい美形の男がひたすら無言で向かい合うようにして座っていた。


コーヒーとオレンジジュースを運んできたお姉さんもチラチラとその目の前の銀髪の男に視線を向けている。



・・・心中はお察し致しますが、なんなら変わって貰っていいデスカ。



「・・・・・・」


「・・・・・・」



無言を決め込む目の前の彼は、無表情のまま運ばれてきたホットコーヒーに口を付ける。


アタシはそれをチラリと見ながら、ただならぬ緊張感に襲われていた。



校門で声を掛けられ
あれよあれよという間に拉致られたアタシは


どういうわけか


何故かこのやたらと綺麗な顔をした彼と喫茶店で向かい合っているという謎の状況に陥っていた。



・・・察するに。

どうやら彼は室井くんのお知り合いらしい。


そしてどうやら
彼はあの場所で室井くんを待っていたらしい。



バイトで既に帰宅してしまった室井くんの変わりにアタシがこうしてこの場に連行されたのだが・・・



「・・・・・・」


「・・・・・・」



お願いします。


何か喋ってもらっていいですか。




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