秋、日だまりで【完】

夏、夏休み /みんなお出かけ



 夏休み真っ只中のある日。

「日彩、日彩ってば」

 体を揺すられ、呼ばれて目を開ければ、カーテンの隙間から入る光だけが光源の中、日向が困ったように眉を寄せていた。

「日彩、起きて」
「ああ、うん、はい。わかった、わかったってばー」

 まだぼんやりする頭で、それでも日向が困っているようなので起き上がる。
 西側にあるわたしの部屋は、夕方にならないと光が入ってこないから、今が何時なのかわからない。
 枕もとの目覚まし時計を見れば、針はもう少しで九時だと知らせている。

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